気が付けば前回の投稿から9ヶ月が過ぎてしまいました。
相続発生から1年以上が経過しましたが、どうなったのでしょうか。
自宅の土地建物(評価額2,000万円)、畑・山林(600万円)、預貯金(600万円)、これらの財産を法定相続人4人で平等に分割するには、代償分割(※前回の投稿を参照)をする必要がありましたが、うまくいったのでしょうか。
答えは、、、
どちらでもありません。前回の投稿から相続人による話し合いがほとんど出来ていないので、話が進んでいないのです。
もめるかもしれない!というタイトルを付けたのに、もめるどころかそれ以前の段階で止まってしまっています。
これにはいくつか要因があるようです。
①代償分割する現金を用意出来ない。
②偏った分割を望んでない相続人がいる。
③お金や財産の話をしづらい。
④離れた土地(畑)よりも現金が欲しい
⑤自宅は売却したくない(仏壇もある為)
⑥単純にめんどくさい
⑦相続税は発生しないので特に焦っていない。
一時は、自宅と畑などの不動産を売却して現金で分ける案も出たようです。
しかし、自宅を売却するには建物は古く解体費が掛かります。畑や山林は田舎の調整区域でなかなか売れそうにありません。(相続評価と実際の売買価格は異なります。)
仮にすべての不動産を売却できたとしても、解体費や仲介手数料、売却後の譲渡税などを差し引くと一人当たり400万円ほどになる計算になりました。
相続評価で分けると一人当たり800万円だった財産が、換金すると半分の400万円になってしまします。
しかも実際には何ヶ月、何年掛かるかわかりません。
もし売却するとなると、その手配をひとりですることになりそうな次男にとっては、あまり良い選択にはならないようです。
無事に分割協議が終わるまで相続人全員が元気でいられればいいのですが・・・
誰かが認知症にでもなったら、本人による手続きが出来ない為、裁判所に成年後見の申立てをしないといけません。
相続発生から1年以上が過ぎ、今後、誰がいつ、どのタイミングで分割の話を切り出すのか、、、
このまま次の世代に問題が残るようなことがないように願っています。